フードコーディネート


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更新日 2009-12-25 | 作成日 2009-09-24

フードコーディネート

「食」 をアートする


料理、食器、グラス、クロス・・・。そして照明や音楽・・・。食卓を取り巻くすべてのものを一つのメロディーを作るように・・・。
自然に・・・。 心地よく・・・。 するとそこはすべてのものが共鳴しあい、調和のとれた美しい時間と空気が流れることでしょう。

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食卓は心をはぐくむ・大切なあなたのために

小さい頃よく「おままごと」をした。 長崎では「おかあさんごっこ」という呼び名が一般的で、その遊びのリーダー的な子が大体おかあさん役の(いわば主役)をつとめた。 おかあさんは会社に行ったお父さんや子供の帰りを食事の支度をしながら待つ。 食器や食材はたいがい 空き地に生えている(もしくは人の家の生垣から拝借した) 季節の草花で、 大きい葉っぱはお皿。 ススキの穂はごはん。 小さい花はお皿の脇を彩り、雑草の花束(?)が食卓の中央を豪華に飾りつける。    まず子供が帰って来る。「くつはそろえてあがりなさい。」 「もうすぐ食事だからね。 まっててね」(こういう時だけなぜか標準語・・) そうしてせっせと働いているうちお父さんがご帰宅。 「あなたーお帰りなさい。疲れたでしょ?」そして一家揃った食卓。 木の枝のお箸を持ち、葉っぱをつまみ、「おいしかね~」「おいしいでしょう?」なーんていってるうち 辺りは夕方。 どこからともなく美味しい匂いが漂ってくる。本当の夕餉の匂い。

ー もう 帰ろう。 ー  昭和40年代の光景。 

今思えばダンボールの食卓にせっせと食事をつくり、花を飾りつけた気持ち。- それがフードコーディネート、テーブルコーディネートの原点だろうと思う。そしてそれはけっして特別なことではなく、ごく普通の日常だったのだろうと思う。